【コンディショニング講座】第6回テーピング

2015年11月 5日 18:02

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第6回テーピング
 
【テーピングを見直そう】
 
 女子フットサル界でも、日頃からテーピングを施してプレーしている選手は多いのではないでしょうか。「動くギプス」とも表現されるテーピングは、運動に支障のない範囲で関節の動きを制限し、その部位をケガから守ったり、特定の筋肉や関節の動きをサポートしたり、ケガに対する精神的な不安を解消し、プレーに集中できるようにしたりします。
ところが、それらの効果は正しい判断のもとに正しい方法で施行されることによって、はじめて期待できるものです。選手たちのセルフテーピングを見ていると、残念ながらその目的に沿った巻き方から外れてしまっている場合も多く、今一度確認してほしいと思うことも少なくありません。各チームに専属のトレーナーさんが常時帯同するという環境が少ないということも原因の一つかと思いますが、改めてテーピングについて見直してみましょう。
 
 
【テーピングの目的】
 
1, ケガの予防
競技やポジションによって、発生頻度の高いケガに違いが出てくると思います。フットサル選手では、足関節の捻挫を予防するテーピングが最もメジャーとなっているのではないでしょうか。ゴレイロであれば手指や手関節に巻くことも多いでしょう。テーピングでは、このようなケガのリスクが考えられる部位を補強することによって、ケガを未然に防ぐ役割を持っています。
 
2, ケガの再発予防
過去にケガをした部位を保護したり補強したりして、再発を防止するためのテーピングです。また、競技への完全復帰までのリハビリテーションの段階で活用することもあります。
 
3,競技中の痛みの緩和や精神的な不安感の軽減
関節の動きを制限したり、特定の部位に圧迫を加えたりして、残存する痛みを軽減させる目的で行います。同時に、過去にケガをした部位に対する不安や、ケガの発生機転となった動きに対する不安を和らげる効果も期待します。しかし、テーピングに過度の期待をせずに、ケガを悪化させないよう注意が必要です。
 
4,応急処置
ケガをした直後に患部を安静固定させる目的で施行します。患部の悪化を防いだり、痛みを緩和させたりという目的で行います。
 
 
【テーピングの効果】
 
1,可動域の制限
ケガの原因となり得る関節の異常な動きを制限し、靭帯などにかかる過剰な負担を軽減します。しかし、それ以外の動きは制限させないように注意が必要です。関節のどの動きを制限させるのか、そのためにはどのようなテープを用いるのか、どのような貼り方をすべきか、しっかりと見極める必要があります。
 
2,特定の部位の補強
ケガなどで弱くなった筋肉、靭帯、関節などを補強します。その部位を補強することで、特に再発予防の効果が期待できます。また、患部を圧迫・固定することで、患部へのストレスを軽減させます。
 
3,精神的な不安感の軽減
受傷した部位を保護したり補強したりすることで、再発に対する不安を軽減させ、プレーに集中させることができます。
 
4,圧迫
肉離れや打撲など、局所的に圧迫を加えることで受傷した筋肉に対するストレスを和らげることができます。
 
 
【テーピングの注意点】
 
1,正確な診断・判断
受傷後であれば医師の診断を前提に、そのケガに適したテーピングを施行しなければなりません。ケガの原因や状態により、テーピングそのものが適しているかの判断から始まります。そして、テーピングする部位の状態や制限したい動きによって、テープの種類、貼り方、強度などを決めます。
 
2,テーピングによるトラブルの回避
テーピングを無造作に、不適切な圧迫をかけて巻いてしまうと、循環障害や神経障害、筋腱障害を引き起こす可能性があります。また、過度な運動制限によりパフォーマンスの低下に影響しないかも気をつけましょう。
さらには、下記の点にも注意が必要です。
 
巻く際にシワを作らない:
シワやたるみがあると、痛みや水ぶくれの原因となることもあります。テーピングの効果が十分に得られないこともありますので、テープを身体のラインに沿って、正確に巻くことを心がけましょう。
 
テープの剥がし方:
皮膚を傷めないように、片手で皮膚を軽く押さえながら、もう一方の手でテープを皮膚と平行になるように丁寧に引っ張りましょう。また、粘着除去スプレー(リムーバースプレー)を備えておくと便利でしょう。
 
テーピング前の保護:
かぶれやすい体質の選手は、なるべくアンダーラップを使用するようにしましょう。また、事前にパッチテストを行っておくと安心です。テーピングを行う部位に傷やマメ、皮膚かぶれなどがある場合には、その部位をガーゼなどで保護してからテープを貼るようにしましょう。
 
 
3,適用時間
プレー時のテーピングは、テーピングの固定力や皮膚への影響を考慮すると、一般的に適用時間は3時間程度が限度となります。二部練習やダブルヘッダーというスケジュールの場合には、練習毎や試合毎に巻き直した方が良いでしょう。
 
4,テープの保管
直射日光の当たる場所や、高温多湿の環境での保管は避けましょう。通気性が良く、湿度の低い環境での保管がベストです。また、テープが変形しないように保管方法にも気をつけましょう。
 
 
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【便利なテーピング用品】
 
テーピングハサミ・テーピングカッター
皮膚を傷つけないように刃先が丸くされたテーピング用ハサミと、皮膚を傷つけないようにテーピング後のテープをカットできるテーピング用カッター。
 
粘着スプレー・粘着除去スプレー
粘着スプレーはアンダーラップを巻く前に使用することで、アンダーラップと皮膚を密着させます。粘着除去スプレーは、テープや粘着スプレーが使用されたアンダーラップを剥がしやすくします。
 
ジェル製保護材や保湿パッド
靴擦れやマメを、プレー中の摩擦や衝撃から保護します。
はがれにくく、痛みを緩和するニチバンのジェルプロテクターはオススメです。
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保湿クリーム
肌荒れが心配な場合や、何日も連続してテーピングしなければならない場合は、皮膚を保護するために保湿クリームを活用しましょう。グランメイトのピュアバリアというクリームは、高い保湿力を備えながら、塗布後もテープがはがれにくく、その効果に影響を与えないという優れた製品です。
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