【インタビュー】フットサル日本女子代表木暮監督

2018年4月28日 01:33

 

all_japan_afc2018_trm0416.jpg

 

 4/25(水)から行われた国内合宿は2日間。その後タイ現地でのトレーニングが行われるが、2日目の夜にフウガドールすみだレディースとのトレーニングマッチが開催。試合後に木暮監督のインタビューを行った。

 - 合宿2日目、初めての実戦を終えての感想をお聞かせ下さい。

木暮監督:2日間2回のセッションでしたが、覚える作業だったり、ひょっとしたら日常で触れた事の無いパターンだったりがあった中で、すごく吸収しようとする姿勢、まずはやってみようというマインドが出たゲームだったと思いますし、取り組んでくれた選手に敬意を表したいと思います。正直女子フットサルを今まで注視していた訳ではないので、シュライカー大阪でやってきた自分のスタイルが女子の現場で効果的なのか、通じるのかというのはある意味未知な世界へのチャレンジでしたが、見てもらって分かるように良い感触だったというのは間違いないと思います。ただプレッシャーのかかった本番だったり、海外選手の足の長さだったり、違うスタイルを持った国ではどうなるかというのは、まだチャレンジの途中ですが、はじめの一歩のゲームという事に関しては実戦の場で選手が成功体験を感じられた部分はあったのではないかと思います。まだゴールではないので、このプレーモデルを更に積み上げ、完成度の高いものにしていって目指すべき勝利に対して引き続き良いチャレンジをして、自分自身も分析してフィードバックして修正が必要です。そしてまだチャレンジしていない事がたくさんあるので、しっかり触れながら初戦を迎えたいなと思っています。

 - トリムカップ、今回の代表で女子を指導した中で、男子と女子の違いはどう感じますか?

木暮監督:たくさんありますね。驚きだったり、発見という部分で自分に勉強になる点が多くあります。まだポジティブな部分しか見えていないという段階ではありますが。

 - 今回の現地タイへ入ってから、修正が必要だったり、更に与えていく部分というのはどういった所ですか?

木暮監督:例えばセットプレーという部分で言えば、試合前20分のトレーニングの中で触れただけで得点を奪えたという点はポジティブでありながらも、実戦ではセットプレーでの得点、失点はコンペティションを勝ち抜く中では重要です。そこに触れている時間としてはまだ10分程度ですので、セットプレーの質やバリエーション、守備についてもトレーニングが必要だなと思っています。触れていな所ではパワープレーの守備があります。今日ゲームでいきなり体験、実践できたいうのは良かったと思います。特にパワープレーのオフェンスという面では、その場面が無いに越したことはないですが、短期決戦を勝ち抜く上で必要です。現状ここ数年アジアで優勝できてない、前回もパワープレーを行ったけれどもうまくいかず、ミスしてしまったというのは映像でも確認していますし、彼女達の日常においてパワープレーを行っているという文化が根付いている訳ではないと思いますので、パワープレーについてはセットプレー同様に触れないといけないと思っています。あと今日のゲームでは過去の映像やトレーニングで感じた以上の個のポテンシャルであるとか、得意なプレー等、個の活かし方は参考になる部分を見せてくれたので、そういう意味では2セッション+ゲームでは取り組むプレーモデルをしっかりと見せる作業を行っています。当然まだタイミングだったり、いつ使うのか、何が狙いなのか、リスクは何なのかという理解は深めていかないといけないですが、それだけでは当然勝てないですし、逆に個のタレント、ポテンシャル、得意なプレー、得意なゾーンというものを見せてくれて、理解できたので、今度は彼女たちの良い所を引き出す作業により踏み込んでいく事ができると思います。またメンバー構成についてもこの2日間は固定で3セットを組んで取り組みましたが、そこもそれだけで大会を勝ち抜けないですから、ミックスしていく作業とか、新しい発見も必要だと思っています。全て挙げると言い切れない多くの作業がありますが、そういった部分ができるという彼女達の取り組む姿勢の部分というのは、自分自身やりやすさを感じています。

 - まだ守備のセッションは少ないと思いますが、守備の面ではどのようなシステムを使われる予定ですか?

木暮監督:口頭や映像レベルでコンセプトは伝えていますが、ベースで言うとマンツーマンになるのは間違いないので、攻撃のトレーニングをしながらもしっかりと守備をしていく必要があります。今日のゲームでもひとつの自分達のモデルとなる映像は手に入ったのでトレーニングマッチとはいえ、始めて自チームの映像が手に入ったので、映像と共に守備の修正を行っていきたいと思います。ただ守備において何か驚きを与えるような事は現状考えていないですし、ベーシックでシンプルで選手達が迷いなく行えるというのはマンツーマン+カバーリングをしっかりやれるというマインド設定は必要だと思っています。今日のゲームを見ても献身的にやろうという姿勢は見えていますし、あとは細かい部分、プレスのかけ方、相手の利き足を見るとかカバーリングのポジショニングとか向上させていきます。自分の攻撃スタイルでも公言しているように攻撃的なチーム作りをしています。過去のアジアの傾向を見ても引いてカウンターを狙うという国は多いですから、攻撃の部分を磨きながらも、リスクマネジメントとして数的不利の状況でどう守れるかという部分は4対4で守る事よりも重要で大事なのかなと思っています。

 - ポジティブな分での驚きはどんな部分ですか?

木暮監督:とても賢いというか、吸収が早くて言われたことに対して、こちらの要求している事の理解力が早い。そして実行しようとするマインド、スピード感は優れていると思います。いろんな背景はあると思いますが、短期決戦、新しい監督という中で日々の成功体験というのは非常に重要ですから、それは信頼につながりますし、自信に繋がります。ただ、まだ何も手にしていないグループなので、過信ではなく、自分達の行うプレーモデルに対して多くの成功体験と自信を深めて、前向きに取り組む、そういうのが向上するサイクルに入ってきているので、そういう意味では数多くの成功体験がこの2日間で得られたんではないかなと思いましす、これを続ける事が必要だと思います。

 

 インタビューの最後に逆に「見ていてどうでしたか?」と聞かれた件に関しては、さすが代表選手という事と共に、木暮監督の指導がとても分かり易く、このシステムにチーム活動で触れた事のある選手は僅かであるにも関わらず、実戦で結果を出せたという事は、前向きな女子選手のマインドがうまくマッチされているのではないかと返答。タイでのトレーニングで更に磨きがかかる事を考えると期待は膨らむばかりだ。

panna_bn.jpg

Desporteサイドバナー.jpg

PANNAロゴ(バナー用).jpg

credit-school_bannerl.jpg

234_60banner.gif

pivo52_1.jpg