【総括】日本トリムPresents第10回全国女子選抜フットサル大会

2018年3月19日 20:00

 

trim2018_ceremony0065.jpg

 

 第10回記念大会として開催されたトリムカップは兵庫県選抜が3年ぶり5回目の優勝を果たした。もちろん5回優勝は最多、これに次ぐのは東京都の2回だけに、兵庫の強さが際立つ。ただ今大会決して万全とは言えなかった。1次ラウンドでは死のグループと言われたCグループを3連勝で勝ち抜いたが、福井県、千葉県には1点差と楽な試合ではなかった。そして準決勝、決勝とPK戦での勝利。もちろん勝負強さは見せたが、押し込みながら得点が奪えないという焦れた展開となる時間が多かった。もちろん相手は兵庫対策をしている状況をこじ開ける工夫が少し足りなかったのかもしれない。ただそれだけ対策を取られるのは兵庫の強さの裏返しとも言える。今年は全日本以外の日本リーグ、地域女子CL、トリムカップはいずれも兵庫県が制した。フットサル王国兵庫を見せつける結果となった。

 福井県は初の決勝進出でPK戦までもつれ込んだが、惜しくも準優勝に終わったが、過去最高の成績を収めた。関係者は「実はこんな良い成績を残せると思っていなかった」ともらした。死のグループ、そして怪我や学業等の影響で参加できない選手も多く、高校生中心のメンバー構成だった。しかし高校生が臆する事無く、大活躍。そして大きかったのは4番市原選手の存在。決して出場時間は長くはないものの、若い選手が多い中で積極的に声をかけ、コートの中では存在感を見せた。

 3位は東京都は地元開催、優勝を宿命付けられた記念大会はPK戦で散った。3セットを使い分け、予選から圧倒する強さを見せ、兵庫県に3点ビハインドからの同点劇は応援にかけつけた観客を引き込む、大会一番の劇的な展開となった。東京都はいままで東日本大震災の影響で欠場した第3回大会以外、9度の出場で必ず3位以上の成績を残している。そして2回の優勝は兵庫県を破ってのものだが、兵庫に小村美聡がタイ移籍、産休でいない時に限られているというデータもある。兵庫を倒すにはそこに何かヒントがあるのかもしれない。

同じく3位に入ったのは埼玉県選抜。関東大会を初めて制し、3年ぶりの本大会出場で過去最高の成績を挙げた。日本リーグのサイコロを中心にEstrela、Aventuraの選手が加わり、スキルの高さが伺えた。ここ最近埼玉県の女子フットサルで今後が不安される噂を聞く事もあったが、この結果を持って女子フットサルが盛り上がるきっかけになって欲しいと感じた。

 もう一つ挙げたい事としては、若い世代の躍動を非常に感じる大会であった。まずは福井県選抜の高校生中心のメンバー構成での準優勝という結果にはじまり、各チームで若手の活躍が見えた。フットサル日本選抜ではサッカースキルの高い選手達が徐々にフットサルに慣れていく過程を垣間見え、愛媛、岡山でも10代の選手が中心選手と活躍していた。更に昨年優勝の千葉も高校生が優勝した兵庫から得点を奪うなど顕著な活躍を見せた。10代ではできる環境の中でサッカーとフットサルを両立させ、どちらか選ばなくてはならなくなった時はサッカーを選択するのは必然だろう。但し、何かの機会にまたフットサルを選んでくれるきっかけには充分なり得ると思われ、意義のある大会であると考える事ができる。

 大会のレギュレーションについては全試合20分ハーフで行った地域女子CLを見た後だけに、1次ラウンドから決勝戦までが全て15分ハーフ、そして延長戦がなくすぐにPK戦となったのは、少し残念な気がした。面白い試合はなるべく長く見たいもの。ただ準決勝2試合が同時に開催されるのではなく、1試合ずつ行われた事はとても良かったなと感じました。是非今後の大会のレギュレーション見直しに期待したい。

 今大会は日本リーグ所属の都県がいずれもベスト4に入った。今後もこの傾向は顕著になっていくと思われる。選抜大会は都道府県のフットサルの強化の度合いが色濃く反映されるはずで、リーグ戦開催を含めてどのように強化していくかが問われる。10回を数えた大会でまだ一度も本大会へ出場した事がないのは17県存在する。強化策はいろいろあるはずで、その結果が一番出やすいのがトリムカップではないかと推測。今後の各地域での工夫で強化が図られ、よりレベルの高い大会になる事を願いたい。

panna_bn.jpg

Desporteサイドバナー.jpg

PANNAロゴ(バナー用).jpg

credit-school_bannerl.jpg

234_60banner.gif

pivo52_1.jpg