【試合レポート】日本女子フットサルリーグ第3節さいたまサイコロ vs アルコイリス神戸

2017年7月 1日 15:30

 

【第3節】

さいたまサイコロ 3-2 アルコイリス神戸

<得点者>
06:13 2番小島英里奈(サイコロ)
09:06 9番関灘美那子(アルコ)
18:14 8番高橋選手(サイコロ)
22:21 10番堀田えり子(サイコロ)
38:38 18番加藤正美(アルコ)

 地元開催に会場の一部がサイコロカラーの赤で染まったさいたま市記念総合体育館には535人が詰めかけた。球際へのこだわりと素早いトランジションが武器のアルコにサイコロも負けじと体を張って対峙する。いつもは高い戦術眼でしっかりとゲームを組み立てるサイコロだが、この日はこのアルコのプレー強度の高い攻撃を真正面から受け止め、勝利への強い気持ちが感じられる。すると前半7分左サイドを突破した10番堀田選手からの折り返しのシュートパスに走り込んだ2番小島選手がドンピシャで合わせてサイコロが先制する。しかしアルコもすぐに反撃。前半10分、9番関灘選手、3番江口選手が連続してシュートを放ち、何とか乗り切れるかという所を最後再び放たれた9番関灘選手のシュートがゴールネットを揺らし、アルコが同点に追い付く。しかし試合は一進一退。お互いにプレスを掛け合う中、パスが多くつながるというよりも中盤で競り合う時間も多く、目が離せない展開が続く。途中、両GKの強肩を活かしてGKから一気に相手ゴール前へという展開もみられたが、前半19分、自陣でボールを奪った7番秋田谷選手が一気にカウンター。GKと駆け引きしながら並走した8番高橋選手へのラストパス。ゴールを奪った瞬間、会場は歓声に包まれる。前半は2-1でサイコロリードで折り返す。

 後半も高いプレー強度の中で試合は展開。ただ次の得点は意外な所から生まれた。後半2分アルコが一気に押し込む展開の中、ペナルティエリア付近でこぼれたボールをボレーで10番堀田選手が思い切りクリア。するとこれが弧を描いてアルコゴールへ。高い位置を取っていたGKも必死に反応するが、そのままゴールへ吸い込まれてサイコロが3-1とリードを広げる。2点のビハインドを背負ったアルコはギアを上げてサイコロに襲い掛からるが、サイコロも会場の声援も味方に付けて必死に対抗する。アルコは何度も決定機を作り出すが、必死のスライディングや絶妙のポジショニングで対応するGK12番吉村選手の好セーブもあり、なかなかスコアは動かない。それでも後半19分、アルコは左サイドからスピードに乗ったドリブルで中央へカットインした18番加藤選手のゴールで1点を返すが、残り時間をしっかりとマネージメントしたサイコロが守り切り試合終了のブザー。地元開催多くの観客が見守る中、サイコロが見事に勝利を収めた。

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<アルコイリス神戸試合後記者会見>

小屋監督:今日サイコロさんのホームゲームでやらせていただくに当たって多くの観客が入り、ホームの力は凄いなというのが率直な感想です。ホームの後押しもあって選手も力が出ていましたし、それを跳ね返すだけの力が我々にはまだまだ無いのだなという点を痛感しました。この結果で厳しくなりましたが、次の試合に向けてしっかり準備していきたいと思います。

関灘選手:監督も言っていましたが、すごく観客の入った良い環境の中でできた事はとても良かったと思いますが、それに慣れていないせいか、私達が試合中バタバタしてしまったかなという印象があります。いつもなら落ち着いてできるところ、できなかった事がこのような結果になってしまったのかなと思います。

 - 先週ポルトガル遠征があり、選手はテープングを施すなどして影響があったのではと思います。いつもこのような質問をする時に影響は無かったと言い切りますが、正直影響があったように感じましたが、感想はいかがでしょうか。

小屋監督:大会のスケジュールは決まっていて、今後もいろいろと試合が続きますし、その一環でやっている事でそれも含めてチームとして活動しています。なので言い訳にするつもりはありませんし、それを言い訳にしてしまうと今後ポルトガル遠征へ行けなくなってしまうので、全く関係ないと思っています。

 - ホームの雰囲気に戸惑う部分があったとの話がありました。今まで国内では感じた事のない雰囲気だったと思います。その印象を改めて聞きたいのとその中でどうやっていかなくてはならないと考えていますでしょうか。

小屋監督:率直に感じた事はサイコロさんは攻守にポジティブにチャレンジしてきたなと感じました。交わされたり抜かれたりする事を恐れなかったのでは思います。それにはホームの後押しがあったのではないかと。それに対して我々が何をするかという事は課題があるかと思いますが。個の判断だったり、準備だったりする事がこの結果になったのかなと感じています。

 - その判断の遅さや準備の問題は遠征の疲れから来るものだったと思いますか?

小屋監督:それもあったと思いますが、チームとしてボールを奪った後、トランジションが起こるケースをもっともっとスピード上げる、奪ってからではなくて、奪った瞬間に走り出す事やボールを奪った選手の判断という点が遅れたのではないかと考えています。五分五分やルーズボールが拾えなかったた事がホームの後押しを受けたサイコロさんのポジティブな所が出たのかなと感じたので、もっともっとポゼッションを高めたり、チーム力を上げていかないと行けないと思います。

 - 本日対戦して今までのサイコロとの違いを感じるところはありましたか?

関灘選手:特に大きな違いは感じませんでしたが、相手の方がピヴォ宛への意識が徹底されていたと思いました。私達も対策していたのですが、向こうの方が上手だったのだと思います。

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<さいたまSAICOLO試合後記者会見>

小野監督:今日の試合は皆に戦術的な話もしましたが、そんな事よりも球際で勝つとか、試合に負けたくないと思う部分が凄く大事で40分間全員でまず戦おうと。その上での戦術の攻撃の事、守備の事をしていこうと試合に臨みました。試合の序盤からプレスが凄くかかっていてアルコはプレス回避に苦しんだのではないかなと。その中で先にゴールを奪い、常に先手を取れたのも、前から行く、戦うんだという気持ちを後押ししてくれたと思います。あと試合前ベンチで円陣組む時に観客席を見上げて片側半分満席状態になっていて、真っ赤なシャツも多く見えて、これだけの人が応援してくれる・・・、女子フットサルでは見た事のない光景だったので、そういう事も元気の源として皆に伝わったのだと思います。そう意味でも気持ちで勝てた試合だったと思います。ただ後半途中、残り5分からかなり押し込まれて、実際に1点取られましたが、ああいう苦しい時間帯、相手が本当に必死になっている時間帯に逃げずにしっかりボールをつないで攻撃に展開できるかという事が今後の課題だと思いますが、今日これだけの観客が入った中で、初めてのホームの試合で勝てた事は、本当に選手達を誇らしく思います。

高橋選手:監督も言ったように自分達の気持ちをどれだけ出して戦えるかといった所がゲームの一番のポイントだったと思うのですが、そこが一試合通して集中してできたと思いますし、苦しい時間帯もありましたが、観客の皆様が応援してくれたおかげで苦しい時間も乗り越えられたかなと。たくさんの方々に来てもらった事に感謝しています。

 - アルコはシンプルに縦に速い攻撃をしてきます。プレスをかけるに当たって具体的にどこをどのように狙っていこうという指示があったのでしょうか。

小野監督:アルコはプレスをかけるとシンプルにピヴォ当てをしてくるので、まず一つはそれをやられたくないなと。ボールサイドの縦にピヴォが入った時にそこへボールが渡らないようにディフェンスは横に立つとか、あるいは逆サイドのアラの選手が突破されたり、マークを付ききれなかった場面ではカバーリングをしようと指示しました。前半は割とよくできていたのですが、後半だんだん選手によって疲れの中でできないような事もあったと思っています。ただ戦術的なという事よりもとにかく相手のボールを刈り取れと、そういう意思で全員ボールへ向かって行こうという事をそのまま選手が実行してくれたという風に思っています。

 - さいたまはサッカーの街と言われていますが、そこをホームとする浦和レッズレディースでプレーした高橋選手にとってどのような気持ちでしたでしょうか。

高橋選手:この試合に向けて選手達でビラを配ったりティッシュを配ったり様々な活動をしてきました。そういう結果で観客がいっぱい集まってくれたと思っています。レッズレディースでサッカーをやっていたおかげでその時のサポーターの方がかけつけてくれたりしてくれたので、頑張ろうという気持ちになりました。

 - その試合で得点を奪えるなんて出来過ぎではないですか(笑)

高橋選手:ゴール前で待っていたのでちゃんと決まって良かったです。

 - 小野監督そのように言っていますが

小野監督:高橋選手はこんな事言っていますが、ちゃんと考えてプレーしています(笑)

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