【総括】第13回全日本女子フットサル選手権

2016年10月31日 23:46

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 今大会はまさに最強兵庫を強烈に印象付ける大会となった。昨年までは兵庫県から関西大会への出場枠は”1”しかなかったが、関西の枠が拡大された事もあり、昨年初優勝を果たしたSWH Ladies Futsal Club、3回の優勝経験を誇るarco-iris KOBEが共に関西大会を突破し全国大会へ出場する事となった。「兵庫県の決勝は大会の一番の難関。全国の決勝より厳しい戦いを勝ち抜かないと全国には出場できない。2チーム出場できるなら全日本決勝で戦いたい」、そう語っていた両チームは、すぐにそれを実現させた。プレースタイルが違うからこそ両チームはライバルと認め、お互いをリスペクトし切磋琢磨する事でレベルアップをしてきた。全日本女子フットサル選手権初の同一都道府県対決はarco-iris KOBEが制し、2年ぶり4回目の優勝を決め、兵庫県勢の優勝は4年連続5回目となった。

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地元のFC甲山レディースは2年連続で3位入賞を果たした。昨年無名の存在ながら3位に入った甲山は今年も地域リーグで戦うチームが集う激戦のグループを制して準決勝に進出した。読みの良い守備から精度の高いカウンター攻撃で得点を重ね、予選グループを突破。昨年と同一カードとなった準決勝ではSWHLとPKまでもつれ込む接戦を見せた。2年連続の結果はもはやサプライズではなく、間違いない実力である。

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同じく3位に入ったのは初出場のFutsal Clube UNIAO Ladies。福井丸岡が初戦で負けた事により、最後までもつれたグループを死力で戦い抜き、準決勝進出を果たした。予選リーグ最終戦、昨年まで同じ東海リーグで戦った福井丸岡RUCK相手に最後まで耐え凌ぎ、必殺のカウンターで準決勝進出を手繰り寄せた粘り強い戦い方は観客席からは大きなどよめきが起こった。

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 兵庫県の強さが目立ったこの大会だが、意外だったのは2年連続準優勝だった福井丸岡の予選リーグ敗退。ある意味順調にステップアップしてきた若いチームは初めて壁にぶつかった感がある。短期決戦では波乱が起きやすいが、まさに福井丸岡はその罠にはまってしまったのかもしれない。そして今回は初めてベスト4に関東勢が入る事ができなかった。出場枠が見直された事もあり、今までで一番少ない2枠という要因があった事もあるが、明からに他地域のレベルが上がっている中、どのようにして関東は巻き返しを図るのだろうか。

 今回結果を出したという意味で注目したいのは優勝のarco-iris、2年連続3位のFC甲山レディース、そして福井丸岡に勝利したFC ALEGRE CAMINHOの例を挙げてみたい。arco-iris KOBEがいる関西地域でも同じレベルで試合のできるチームは少ない。その為、男子チームとトレーニングマッチを行い、世界で戦う為に男子とやる事の意味を共有している。FC甲山レディースは北海道女子フットサルリーグに参加希望はあるものの、リーグ戦開催地から距離のある十勝地方を活動地域にしている事から、全日本で結果を出す為に地元の男子リーグに参加している。そしてFC ALEGRE CAMINHOは九州女子フットサルリーグには参戦しておらず、九州女子サッカーリーグに参戦している。競技人口が少ないくて近くに競技系の女子チームが無いから、リーグ戦の試合数が少ないから、そんな事を理由にしていないだろうか。かつての福井丸岡RUCKは地元にリーグ戦がないからと他地域に進出をしていき、既出の3チームも現状でどうやったら強くなれるのかを考えて”工夫”をしてきた。逆に練習試合の相手には事欠かず、環境的にもトップクラスのリーグ戦を開催している関東のチームは少しずつ結果が出なくなってきている。どのような環境にいようと強くなる為に”工夫”をし続けていかなくてはならない。それが競技としてで戦う為に必要な事ではないだろうか。

 来年も札幌で開催されるという情報が入ってきているが、出場枠はどのようになるのだろう。結果を見れば兵庫県を中心とした関西勢に優位な枠組みになるかもしれない。福井丸岡RUCKの逆襲は、関東勢の巻き返しは、新興勢力の台頭は、日本一を決める大会の来年に今から期待したい。

 

 

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