第4回アジアインドアゲームズ決勝フットサル日本女子代表vsフットサルイラン女子代表 - 女子フットサル|PANNA-FUTSAL

第4回アジアインドアゲームズ決勝フットサル日本女子代表vsフットサルイラン女子代表

2013年7月 5日 23:59

フットサル日本女子代表 2-1 フットサルイラン女子代表

得点者:3分6番GHOLAMI Nasimeh Sadat(イラン)、27分7番吉林選手(日本)、48分4番芝原選手(日本)
 
3連覇を狙うフットサル日本女子代表の相手はイラン。前回の第3回アジアインドアゲームズの予選リーグで対戦し2-3と惜敗した相手。2012年第3回世界女子ワールドトーナメントで対戦した際は2-1と勝利したが、圧倒的なフィジカルで日本を苦しめた相手。男子同様、女子にとっても最大のライバルと言っても過言では無い。日本からも多くのサポーターが会場に集い、更にフットサル日本男子代表も全員応援に駆け付けた。イランも同様に選手団が声援を送り、会場は俄然盛り上がりを見せた。
 
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先発メンバーはタイ戦と同じくGK12番本多選手、4番芝原選手、5番小出選手、7番吉林選手、8番坂田選手。まずはじっくりと守備から入りたい日本だったが、前半3分にイランの右コーナーキックの際にゴール前に早いボールが入るとディフェンスに当たりコースが変わり失点を喫してしまう。いきなりの失点で出鼻をくじかれた日本だったが、積極的に前線からプレスをかける。2ndセットの6番井野選手、9番関灘選手、10番中島選手、11番北川選手になっても同様にプレスをかけ続けた。これでリズムを掴んだ日本はほぼボールをポゼッションし、イランはチャンスらしいチャンスを作れず、明らかに日本のペースに見えた。途中8番坂田選手が相手との接触で床に頭を打ち付けるアクシデントもあったが、代わりに投入された14番四宮選手が前線から追い回し、そして交代で13番青山選手も投入。依然日本ペースを維持し続けていた。しかし15分過ぎ頃からイランが遠目からミドルシュートを放つ場面が何度かあり、そのシュート力に改めてフィジカルの高さを感じさせた。押し気味の展開ながら日本は前半に得点を奪えず、ハーフタイムを迎える事となった。
 
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後半スタメンは5番小出選手、7番吉林選手、9番関灘選手、10番中島選手とややセットを変えてきた。このセットの中で5番小出選手と体格の良いイランのピヴォの11番とのマッチアップは体格差がありながらも5番小出選手がクレバーな対応を見せ、自由を与えなかった。しっかりとした守備でチャンスを与えなかった日本は後半7分右サイドキックインからのボールを7番吉林選手が豪快なミドルを決めて同点に追い付く。一気に逆転まで持ち込みたい日本は7番吉林選手が幅の広いドリブルで相手をかわす場面が多く、数多くのチャンスを作り出し、観客からもディフェンスをかわすごとに歓声が上がり、イランは明らかに手を焼いているように見えた。この日本のペースを変えたいと後半10分頃より前プレを見せたが、日本は冷静に対応。するとイランは苛立つような仕草を見せる場面も増えてきた。しかしチャンスを作りだしながらも得点できなかった日本に対し、イランは徹底して中央に張るピヴォを使ってボールを収めようとする。これにはうまく対応していたが、時折カウンターから放たれるミドルシュートにヒヤリとする場面もあった。イランペースになりかけた時間帯に日本はタイムアウトを取り、指示を徹底。痺れる展開のまま後半は終了し1-1のまま5分ハーフの延長戦へと突入する事となった。
 
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延長に入り、日本はいきなり大ピンチに見舞われる。右サイドでボールを奪われるとGK1人対、イランフィールドプレイヤー2人の形を作られてしまう。しかし駆け引きしながら、前に出ずに我慢したGK12番本多選手のプレッシャーに負けたか、ラストパスをミスしてしまい、最大のピンチを乗り切る。延長に入っても日本の切り替えのスピードは脅威だった。ボールを奪われれば全力で戻り、GKがボールを持てば素早くディフェンスの裏に走り込む。当然の事ではあるが、連戦、そして延長戦でのこの体力と精神力は疲れが見え始めたイランとは対照的だった。するとそんな日本に勝利の女神が微笑む。素早いパス回しからイランディフェンスが右サイドに寄った場面を見逃さず、左サイドでボールを受けた4番芝原選手が素早く右足を振り抜く。この低い弾道のシュートに反応したイランGKの左脇を抜けゴールネットを揺らした。湧き上がるベンチと日本サポーター。この得点の直後にイランはパワープレイを開始したが、これにしっかりと対応。残り時間を冷静にマネージメントし、日本サポーター席からのカウントダウンと共に試合終了のブザーが鳴り響く。この瞬間フットサル日本女子代表は大会3連覇を果たした。
 
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