【試合レポート】第5回世界女子フットサルトーナメント フットサル日本女子代表vsフットサルロシア女子代表 - 女子フットサル|PANNA-FUTSAL

【試合レポート】第5回世界女子フットサルトーナメント フットサル日本女子代表vsフットサルロシア女子代表

2014年12月12日 08:24

【予選グループA】

フットサル日本女子代表 3-2 フットサルロシア女子代表

得点者:12分11番藤田選手、34分4番春山選手、40分15番園田選手

 

 初戦のポルトガル戦を落としたフットサル日本女子代表の相手はロシア代表。2011年大会の時に対戦し0-1と敗戦を喫している。日本の先発は昨日とやや変わり、GK1番山本選手(VALE)、4番春山選手(arco)、9番関灘選手(arco)、10番中島選手(Burela:スペイン)に15番園田選手(京都精華)の顔ぶれが並んだ。この試合も日本は積極的にプレスをかけ、ロシアに激しくプレッシャーをかける。良い時間が続く中でGKの4秒保持から間接FKを得るが惜しくもこのチャンスを逃す。この後に登場したセットは2番堀田選手(SAICOLO)、7番吉林選手(Alicante:スペイン)、8番坂田選手(SWHL)、14番加藤選手(浦安)。リズムを変えないまま8分頃に再び1stセットへ変更。9分には10番中島選手がワンツーで抜けて良い形で折り返すがゴール前でうまく合わす事ができず、惜しいチャンスを逃す。日本のリズムは悪くない。次の2ndセットへの交代は8番坂田選手ではなく、11番藤田選手(arco)を入れた所、この采配が的中。GK1番山本選手得意の小さなモーションから一気にゴール前に走り込んだ11番藤田選手へのスローイングが正確に届く。このスローを走りながらバックヘッドでゴールへ流し込み日本が待望の先制点を奪う。このセット17番藤田選手が持ち味を発揮。ピヴォの位置でボールを確実にキープし、ポゼッションを高める大きな要因となった。この後も流れが悪くない日本はそのまま前半終了するかと思われた19分、日本は左サイドのハーフライン付近でボールを奪われカウンターからミドルシュートをファーサイドネットの絶妙な所へ決められ、同点に追い付かれた。

 前半同様、リズムを掴みたい日本は2ndセットから試合に入ったが、キックオフの流れから、前がかりのディフェンスの裏を突かれ、落とした所に走り込んだ選手が放ったシュートはポストに跳ね返りGK山本選手がキャッチしたが、これはゴール内の奥のバーに当たって跳ね返ったものと判定され、1-2と逆転されてしまう。その後も、ロシアはボールを回してからダイレクトにディフェンスの裏にロングループを入れて日本のプレスを回避しようという狙いが見えた。プレスの手を緩めない日本は8番坂田選手が躍動。シュートを立て続けに放ち、攻撃に良いリズムを作り出す。2ndセットはこの後も記述の5人で組み合わせていき、後半は1stセットに負けない存在感を見せていく。日本は徐々にポゼッションを高めていき、11分にバックパスで間接FK、13分にも直接FKを得るなどしてチャンスを作るが、なかなかゴールが生まれない。しかし後半14分に右コーナーキックからゴール前での連続攻撃から最後4番春山選手が押し込み、日本がとうとう同点に追いつく。意気上がる日本は一気に攻め立てるがロシアのエース11番アファナソバをはじめとしたドリブルに手を焼き、守勢に回る事もあったが、GK山本選手を中心にロシアの攻撃を凌ぐ。迎えた残り41秒、右サイドコーナー付近で起点を作り、ゴール前に折り返すと15番園田選手が体制を崩しながらも左足でシュート。ディフェンスの足に当たり威力が弱まりながらもボールはスローモーションのようにゴールへ吸い込まれ、土壇場で勝ち越し点を奪取。残り時間ロシアはパワープレイを展開するが、セットを崩し、2番堀田選手、3番中野選手、7番吉林選手、10番中島選手の組み合わせでロシアを寄せ付けずタイムアップ。日本は前回大会3位のロシアを撃破し、準決勝進出の可能性を残した。

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【在原監督インタビュー】

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 - 勝利おめでとうございます。ずばり勝因は何だったでしょう。

在原:準備してきた事とみんなの信頼が最後の時間、ボールに気持ちがこもる事があるんだなと感じました。(来年行われる)AFCの為に準備しているチームですが、タイやイラン等のゾーンディフェンスを行うチームにどうやって戦うかという事が課題なので、非常に良い形で世界相手にも通用したというのは自信にもなりましたし、歴史的な一戦になったと思います。そういう意味では選手、代表合宿に参加してくれた選手達も含め、今まで代表に来てくれた人、協会の方々、練習試合をしてくださったYSCCの方々等との出会いや調和が結果になったと思っています。一つだけ勝因を挙げるのは難しいと思いますし、こういったチームが作れたというのは男子フットサルのミゲル監督やスペインでかかわった監督のアイデアが積み重なっての結果なので、日本フットサル全体での勝利だったと思います。ロシアも何か変わるきっかけになると思いますし、次に当たる時は全然違うチームとして対戦できる事は凄く嬉しいです。

 - ロシアとは一昨年対戦して0-1での敗戦でした。その頃のロシアとの違いは感じていますか?

在原:ロシアは明らかにパワーアップしているとは思います。実際に客観的に体格的にアスリートの選手も増えていますし、サイズもUPしています。当時と比較しても洗練されたフットサルをしているのは得点を奪われた場面を見てもわかると思います。日本も明らかに今までと違う事をしなくては勝てないと分かって取り組んでいるので、それが今回の試合で良い噛み合わせの中で結果に繋がったとうのが良かったのだと思います。でもロシアも間違いなく強くなっている事は事実で前回大会でポルトガルに勝利した事もフロックでなかった事はこの試合でも感じました。世界4強の一角はまだ日本ではなくてロシアであり、日本はコンスタントに戦えるように努力を続けるだけです。

 - 明日に向けて一言お願いします。

在原:明日は全く違うと思います。そもそも戦い方が全然違いますし、楽しむだけだと思っています。気合いだとか強制力を働かせて戦ったところで、選手達のパフォーマンスが上がる訳ではないというのは今日の試合で証明されたと思います。ミゲル監督が言う”モチベーション”というものと同じで、明るく笑顔で試合に臨める状態を作って選手達と一緒にブラジル戦を楽しめるようにしたいです。楽しんだ結果が勝利につなげる事ができれば一番良いですし、まず楽しめる事が大前提、結果は内容が証明するものなのでまずは内容にこだわっていきたいと思います。

第5回世界女子フットサルトーナメント特設ページ

 

 

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