関東大会総括 - 女子フットサル|PANNA-FUTSAL

関東大会総括

2011年9月11日 21:40

 まずは優勝の峰について。全国出場の経験もあり、3枚の全国行きの切符を取る可能性があるとは思っていたが、優勝というタイトル獲得という素晴らしい結果を勝ち取る事ができた。特に決勝では大黒柱の10番宮川選手の不運な退場でゲームプランが崩れたかもしれないが、それを立て直しての優勝は見事。やはり今季加入の18番工藤選手の貢献は非常に高い。決して運動量が多いとは言えないが、前線でのキープ力、両足のシュート力の高さは峰の大きな武器となっている。特にフィニッシャーとしての決定力の高さは以前より定評があり、10番宮川選手、8番坂本選手とのコンビはお互いに楽しんでプレーしているように見える。全国大会でも関東のチャンピオンとして遺憾なく実力を発揮してくれる事を期待したい。

 

さて誰もが感じた事でもある点に触れざるを得ない。この予選Dグループに浦安とFUNが同居した事について。理由は簡単で公平にドローを行った結果。しかしこのドローの結果を見てあるチームの関係者(浦安、FUNの関係者ではない)が意見を述べた様子。「浦安とFUNは今まで日本を背負ってきた2チーム。この2チームの内必ず1チームが全国大会に出られなくなるというドローのやり方は関東として良い事なのだろうか」全くこの通りではないが、同じ内容の事を各チーム関係者のいる前で意見したとの情報が入っている。しかし他のチームとしては潰し合いの結果、自チームのチャンスは広がる事でもある。何が正しいやり方なのかは分からないが一つの問題提起となった。

その両チームの戦いは観客を虜にした。日本を代表する両チームの高いレベルの試合は予選リーグの1試合とするにはもったいない程だった。そして浦安の得点も素晴らしかった。迎えた後半残り20数秒の場面、1-0のまま終われば浦安が1位で勝ち抜け、同点に追い付けば得失点差でFUNが1位で勝ち抜ける。第2PKやや右後方でFKを得たFUN。ここでボールの後ろに2人が立って一人がトリックプレーで走り抜けると浦安の選手が明らかに5メートル内に侵入してしまう。これをFUNがアピールするが、審判は4秒経過を理由に浦安に間接FKを与え再開させる。その後アウトオブプレーになった時にFUNのオスカー監督がピッチに入る程の猛抗議。しかしこれでオスカー監督は退席になってしまう。なぜ明らかに5メートル以内に侵入したのにやり直しをされないのか理解できないFUNの選手は明らかに冷静さを失っていた。試合はそのままのスコアで終了したが、何か後味の悪い試合となってしまった。

浦安の勝利は文句ないものだ。長年全日本ではFUNの壁を破れず悔しい思いをしていた。浦安はFUNと同様にもっと脚光を浴び、評価されても良いチームだとも感じていた。しかしこの素晴らしい両チームの試合をジャッジするにふさわしい審判だったかという事は疑問の残る所だ。この場面だけでなくタイムアウト後の再開のプレーを間違えそうになり選手に指摘されたり、主審、副審のコミュニケーション不足による指し違いも度々あった。せめて重要な試合はその日参加している審判の中でも経験値の高い審判をアサインできなかったか。それも公平性という事でやってはいけない事だろうか。それも単なる結果論だろうか。

男子でもそうだが、選手は自身の生活や仕事、プライベートを引き換えにして競技フットサルに打ち込んでいる。この試合に限った事ではないが、選手達の涙に相応する覚悟を持って審判も試合に臨んでいるのだろうか。選手と審判の代償を比べると選手の代償の方が大きいように感じてしまうのは考えすぎだろうか。審判への処分、評価があまり明確になっていない為に余計にそう感じるのかもしれない。一方で筆者自身も3級審判員でもあり競技で笛を吹く知人も多く、審判員の立場、気持ちもわかるだけに非常に複雑でもある。

公平と平等の意味を辞書で調べてみたが、公平とはとても難しく解釈も様々であり、公平は時によって不平等であったりもする。公平性とは難しい課題なのかもしれない。

 

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