中村日本女子代表監督インタビュー - 女子フットサル|PANNA-FUTSAL

中村日本女子代表監督インタビュー

2009年10月24日 22:35

 - 本日の試合の印象は?

 今までの合宿はどちらかというと代表選考に比重が置かれており、コンビネーションを磨くところまでいけなかったので実戦を行なってバグを発見したかった。見ての通りセットも固定されていないが、ある程度ボールへ行く人、後ろで捌く人、サイドで仕掛ける人などのポジションは大体決まってきた。ディフェンスは男子でミゲル(ミゲル・ロドリゴ日本代表監督)がやっているように前2人で積極的にボールにアプローチさせるスタイル。前からプレスを行って相手の攻撃をコントロールしたかった。逆に合宿では前からのプレスしか練習していいなかったので失点のシーンのように一旦引いて守ろうとした時に中途半端になってしまった。しかしひとつのバグが発見できたのも収穫と言える。

 攻撃面では短いパスを正確につないで1対1の場面を作ろうと指示していた。更にもう少し守備を引き出せると裏のスペースも使えるのだが、今日はその場面をなかなか作れなかった。その為、後半はピヴォ当てもトライしたが、まだ熟成不足である事は確か。この辺りも残りの日程で精度を高めて生きたい。

 - 今回の代表選考の基準は?

 メンバー選考についてはご存知の通り今年3月に行なわれた全国女子選抜フットサル大会で主にフットサルをきちんと行なっている選手という点に重点を置いて地域を考慮せずに選考を行なった。この大会は地域の優秀な選手が一同に介する大会でチーム単位だと良い選手が埋もれたままになってしまうので非常にありがたかった。このような大会はアジアの他の地域でも無いだろうし非常に意義のある大会だと思う。

 

 - 今日は観客がたくさん来ていたが

 事前に告知する事はしなかったが非常に多くの観客が来てくれて関心の高さが伺えた。何とか壮行試合をしてあげたいと協会と交渉していて何とか練習試合という形で東京都選抜と実戦の場を作る事ができた。定期的な大会が男子に比べて少ないという事もあるが、今後も日本女子代表の活動を増やしたい。これは結果を出す事で次に繋がるはずなので目標はあくまでも2連覇。実際に2年前に始めて女子代表ができてアジアインドアゲームズ優勝という結果を出した事もあり、日本サッカー協会副会長の大仁さんが女子のサポートにも熱心でいてくださっている。また2005年のFIFAカンファレンスでも女子のフットボールを盛り上げようという声も出ていて女子フットサルには追い風である事は間違いない。実際に今回高校生の横山選手を選出し今後女子サッカーからもフットサルへという大きな道標になる可能性もある。これからもっと女子フットサルを盛り上げて行きたい。

 

 - アジアインドアゲームズへの意気込みは

 先程も言ったように女子の環境を良くして行く為にもとにかく2連覇という「結果」を残したい。優勝を勝ちとれるよう頑張ります。

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