【試合レポート】日本女子フットサルリーグ第3節エスポラーダ北海道イルネーヴェ vs バルドラール浦安ラス・ボニータス - 女子フットサル|PANNA-FUTSAL

【試合レポート】日本女子フットサルリーグ第3節エスポラーダ北海道イルネーヴェ vs バルドラール浦安ラス・ボニータス

2017年7月 1日 11:00

【第3節】

エスポラーダ北海道イルネーヴェ 1-4 バルドラール浦安ラス・ボニータス

<得点者>
08:37 15番白戸愛華(北海道)
09:37 4番四井沙樹(浦安)
17:18 13番阿部真美(浦安)
18:34 13番阿部真美(浦安)
38:45 9番江川涼(浦安)

 未だ勝ち点が奪えない北海道と前節ホーム開催で悔しい敗戦を喫した浦安との対戦。3-1の攻撃システムで攻める浦安はY字のディフェンスで北海道を押し込む。北海道も持ち前の個人能力を活かしてカウンターに持ち込むが、攻撃が単発となり、決定機まで持ち込めない。浦安ペースで動いていた前半9分、右サイドからのセットプレーからディフェンスの裏にフリーで抜けた15番白戸選手が押し込み押され気味だった北海道が先制点を奪う。先制された浦安だったが、前半10分に17番池田選手のヒールパスでディフェンスをずらして走り込んだ4番四井選手が難なくゴールを奪い、1-1の同点に追い付く。この後浦安は片方のセットを4-0の攻撃システムに変更する。北海道も4-0に変更されたところでマンツーマンへ変更。3-0のシステムに変更するとディフェンスをY字に変更するなど、お互いの戦術を駆使している感も見える。次の得点は前半18分、GK2番長島選手がシュートをキャッチするとディフェンスの裏に走り込んだ13番阿部選手にピンポイントスロー。阿部選手がGKを物ともせず豪快なシュートを突き刺し2-1と勝ち越しに成功する。更に19分にも右サイドからのシュートがディフェンスに当たって微妙にコースが変わり、ゴールに吸い込まれ3-1としてハーフタイムを迎えた。

 浦安は後半からGKを12番小関選手に変更。押せ押せの浦安は次々に北海道ゴールに襲い掛かるが、GK12番梅田選手が絶妙のポジショニングと反応で追加点を許さない。後半北海道のY字ディフェンスに対してワイドにボールを動かし、門の外側からピヴォへ狙うように一気に押し上げる機会が増加。更にヒールやフェイクを駆使した連携の取れたグループ戦術で北海道を翻弄。後半はペースを掴みながら得点を奪えなかった浦安だが、試合終了間際の後半39分9番江川選手のディアゴナルの動きに4番四井選手がドンピシャのパス。GKを交わして無人のゴールにシュートを決め4-1としてタイムアップ。浦安が今季2勝目を挙げ、勝ち点6を手にした。

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<エスポラーダ北海道イルネーヴェ試合後記者会見>

菅野監督:浦安さんはボールポゼッションが高いチームで長い距離を走らされる事を予想してトレーニングをしてきまして、どれだけ積極的にプレスをかけられるのか、またプレスが有効にはまってカウンターを狙えるかという事で準備はしてきました。奪ってからの速攻という場面は、少しできた場面もあり、その点では収穫のあった試合だったと思いますが、ゲーム中にはやってはいけないミス、起こしてはいけないミスをやった事で4失点という結果になってしまい、主導権を握られてしまいますし、どうしても追わなければいけないという事はやる事も多くなるという状況に自分達でしてしまったなと。もっとシビアに捉えて準備をして、次節迄にチームとして約束事を含めて準備ができたらなと思っています。

石戸谷選手:相手のセットプレーからの失点だったり、自分達のやってはいけないミスが目立ち、それからの失点が多かったと思います。やはり自分達のカウンターをしっかり決められなかったのが敗因だったと思います。自分達に足りない部分が明確になったのでその点を反省しながら次の試合までに準備したいと思います。

 - 浦安の攻撃を想定されてきた中で今日はY字のディフェンスの場面がありました。Y字の根本の選手が割と深く位置してピヴォに2人で囲い込むという事象が何度かありましたが、前でカットするよりもピヴォを自由にさせないという狙いだったのでしょうか。

菅野監督:ピヴォに対してダブルチームを組める位置という意識はさせていましたが、脅威のあるピヴォだったのでそこに気を遣ってしまって前でプレスをかけて奪うという所にウェイトを持って行けなかったかなと思います。選手の意識もそうですが、こちらとしてもその点にアプローチできなかった事は反省でもあります。本来は前でプレスをかけたいところですが、そうすると浦安さんはシンプルにピヴォに入れてくると思うので駆け引きとしてはまずまずだったかなと思います。

 - 浦安も同様にY字でかけてきました。チームとしての狙いはどのような点にありましたか?

菅野監督:横パスを2、3本つなげて揺さぶってから裏を狙おうと伝えていました。

 - かなりY字の前の2人がプレスをかけてきました。コートの中でもプレシャーを感じていましたか?

石戸谷選手:浦安は経験値の多い選手ばかりで、うちは経験の少ない選手も多かったので非常にプレッシャーを感じました。とても良い勉強になりました。

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<バルドラール浦安ラス・ボニータス試合後記者会見>

米川監督:立ち上がりは3-1(の攻撃システム)でスタートして、相手の2-1-1(の守り)に対して悪くはないんですが、リズムが取れなくてセットプレーからのミスで失点しまい、良くない流れでした。セットプレーから追い付いて徐々に良くなってきたところで片方のセットを4-0へ変更して2-1-1の2列目を狙うという事をしていました。前半はそこまで良くなかったですが、後半の方が凄く良くなり、攻撃できたのかなと。前半、後半とも良い形から得点できたので、そこは一定の評価できるかなと思っています。途中相手が自分達の2-1-1のディフェンスに対して間を使うような場面があったのでマンツーマンに変えたんですが、あまり気にならなかったのでまた戻しました。ここ最近の試合の中では、お互いに戦術のやり取りができました。女子だと戦術的な引き出しがそもそも無いチームが多いのですが、今日は少しあったかなという気がしました。当然結果も大事なんですが、女子全般的にやっているフットサルだと進歩がないので、自分達は変えるというか、引っ張るチームになる為に前節の敗戦があると思っているので1試合1試合内容に拘っていきたいなと思っています。

田中選手:前節に引き続きディフェンスの所でやろうとしている事を、しっかり皆で共通の意識をもってやる中で、ハマっている部分もありながら、攻撃の所でリズムが作れない前にセットプレーで前節と同じように失点してしまったという所は、やはりそういった部分の集中だったり、ケアをしていかないと厳しい試合が続く中で命取りとなるという事だと思うので、最初の失点は重く受け止めなければいけないと思っています。3-1から4-0に変わって自分達でリズムを崩してバタついてしまったというイメージがあって、相手も来ていないのに自分達のやりたい事が先行して相手の形が見えていなかったりだとか、監督が言っている事を相手の形を見て合わせながらできないという所が多くありました。自分達で判断してピッチの中で表現できるようになっていかないと、これから厳しい中で強い相手と戦っていかないといけないので、このままではいけないと思うので試合の中で改善して、また練習で詰めていって、また徐々に良くなって行けば良いなと思います。

 - 戦術のやり取りができた試合だったと思いますが、後半Y字の外から崩す場面が見られました。具体的な指示などあったのでしょうか。

米川監督:相手が2枚並んで来て、自分達は下に3枚いて人数的にズレているのに自分達から合わせる必要は全くないので、そのままアップしてピヴォへ当てるように前半からも話していたのですが、後半の方がより顕著に出たかなと。単純に相手のウィークポイントを攻めるのは間違いないですし、映像で見ている限り相手のフィクソがそれほど前に出てくる様子はなかったので、簡単にピヴォに刺して1対1、もしくは1対1+1みたいな形をシンプルに作っていくという事は前半から言っていました。まだ考える力が弱いのでそれも含めて修正していかなくてはと思っています。

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